アフィリエイトというものは、どうしても、

「不労所得」「楽して稼げる」

的なイメージを持たれがちです。

このビジネスは、立ち上げのときがしんどいです。

知らなければならないこと、やらなければならないことが予想以上に多い。

で、一生懸命やっているわりに、なかなか成果に結び付かない。

この最初の壁を乗り越えられるか。

すぐに結果が出ないからと言って、「報われない努力」だったとすぐに諦める人は、それでおしまいです。

「今は何もないけど、この積み重ねが数ヵ月後、数年後に大きなリターンを生み出すんだ」

そう信じて頑張り続けられる人だけが、結果を出すことのできる世界です。

続けているうちに、いずれ必ず軌道に乗ってきます。

いったん軌道に乗ったら、だいぶ楽になります。

「不労所得」「楽に稼げる」

は、その段階に至ってはじめて、「本当のこと」になります。

「楽に稼げる」という謳い文句を掲げる人々

ところで、この業界では、この手の謳い文句が常に飛び交っていますよね。

完全にウソでもないんですね。

ただし、「その段階に到達した人にとっては」という条件付きです。

ゼロから始める人たちにとっては、まったくそうではありません。

でも、すでに成功した人たちが、こういう謳い文句を自信たっぷりに、誰も彼もができるかのように、声高に主張する。

そのため、ゼロから始める人たちまで、「自分もそうだ」と錯覚してしまうんですね。

そう錯覚して、この業界に飛び込んだ人たちの大半が挫折します。そして、

「騙された!」

という感覚を持ってしまいます。

実際に、最初から騙すつもりだったアフィリエイターも少なくないと思います。

しかし、騙すつもりではなく、本当にそう思って、これらの謳い文句を主張してしまっているアフィリエイターも少なくありません。

そういうアフィリエイターは、自分の立ち上げ時の大変さを、すっかり忘れてしまっています。

もしくは、あまりにもマインドセットが強固だったり、金銭的に追い詰められていたりしていたか。

こういう人も、立ち上げ時の大変さを、大変だとあまり認識せずにやって来たはずです。

これら2つのタイプの人たちは、「立ち上げ時の大変さ」の記憶がすっぽり抜け落ちているか、そもそも記憶がありません。

なので、彼らが「楽に稼げる」と主張するのは、彼らの中では本当のことなのです。

しかし、結果論的には、彼らは「半分ウソをついている」と言えます。

悪意はないんですけどね。

要するに、「根本的な認識の違い」が生み出すギャップ、ということです。

職人なんかで、高い技術や技能を持つ人が、新入りにやたらと厳しかったりします。

こういう人は、自分が初心者の頃の大変さやつらさを、すっかり忘れてしまっています。

もしくは、マインドセットがあまりに強固だったため、そもそも大変だとかつらいだとかの認識がなかった。

こういう人が新入りを指導する立場になると、確実に不和が生じます。

指導する方は「こいつは怠けている」と感じ、指導される方は「この人は私をいじめている」と感じます。

どちらの認識も、彼ら自身の中では正しいのです。

悪意なく「楽に稼げます」と謳うアフィリエイターと、それに乗っかる人たちの間にも、似たような不和が生じます。

アフィリエイター側は、

「単に作業をさぼっているだけだろう」

と感じ、彼を信じてついて行ったものの、結果を出せていない人は、

「こんなに頑張っているのに、結果が出ない。騙された」

と感じています。

やはりこちらも、厳しい職人と新入りの関係同様、それぞれの中では正しい認識なわけです。

売り手と買い手の認識のギャップをどう埋めるか?

あくまで個人的な感覚ですが、現時点における、この業界のありようは、大半はこのパターンではないかと思います。

露骨に詐欺的に売るアフィリエイターは、以前に比べてだいぶ減ってきていると思います。

グーグルが詐欺的なスパムサイトへの対策を洗練させていく過程と、軌を一にしていると言えます。

検索エンジンもユーザーも、より賢く、より騙されにくくなってきており、かつて詐欺的に大もうけした人たちの大半は、もう跡形もなく消え去っています。

つまり、以前に比べ、アフィリエイターもよりまともになってきており、ユーザーもより賢くなってきている。

今はその途上にあると言えます。

しかし、それでもこのような認識のギャップが生じてしまう。

このギャップを埋めるためには、売る方と買う方の、双方の認識の歩み寄りが必要です。

どうすれば歩み寄れるか。

売る方は、初心に返ることです。

そして立ち上げ時の大変さ、つまりお客さんの立場をよく認識して、「最初は大変なんだ」ということを口を酸っぱくして言う。

言うだけでなく、サポートという形でしっかり行動に反映させる。

そういうことを言ったら客が逃げてしまう、という心配は無用です。

なぜなら、それで逃げてしまうような意識の低い人に、真実を伏せて商品を買わせても、結局は詐欺師扱いされるのがオチだからです。

そして、意識が低かろうが客は客です。

そういった人たちに詐欺師呼ばわりされれば、それは残念ながら「彼らにとっては」本当に詐欺師ということです。

なので、そういう意識の低い層には、最初から遠慮してもらうのが賢明です。

なお、「自分には、そんな大変だった記憶がない」と思った人は要注意です。

そういう人は「お客さんの気持ちが分からない」可能性が高いです。

そういう人は、想像力と思考力をフル回転させましょう。

また、実際にお客さんの声に耳を傾けましょう。

それでだいぶ解決に近づけるはずです。

そもそも、ビジネスの成果はお金をもらうことではなく、顧客満足を達成することですからね。

買う方は、「楽に稼げる」商売など、この世には存在しないという「常識」をわきまえましょう。

ネット上に飛び交う、甘い謳い文句には耳を貸さなくてよいです。

常に「常識」に立ち戻りましょう。

そうすれば、立ち上げ時の少々の報われない(ように見える)労力など、惜しいとは思わなくなるはずです。

売り手と買い手の双方が、お互いの真意を理解するように努めれば、このような認識のギャップは小さくなっていくはずです。

そうすれば、お互いに、

「この客は、怠けているだけだ」
「このアフィリエイターは詐欺だ」

と思ってしまう、不幸な状態に陥ることも少なくなるはずです。

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